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「伸びる人」が「していない」こと4つ

20代は初めて社会に出て、責任ある仕事を覚えて、失敗もしながらがむしゃらに日々成長していく時期です。

そして30歳前後となると、仕事をしておよそ10年余りがたち、ある程度社会というものが(良くも悪くも)わかってくる時期。そして、多くの30代が「自分はどうしたいのか」「どう生きたいのか」「自分のことがよくわからない」と悩む時期でもあります。

他人のものさしで、自分を比べ「ない」
そこで世間一般で考えられる、結婚や出産、家や車を持つ、好条件を狙った転職といった「周りと同じ価値観」を目指すことはしないでください。他人のものさしで生きるのは、自分らしくのびのび生きていけないからです。
「30歳前後は自分の幸せに、責任があるのは唯一自分だけ」と自覚を持つのです。

これが好きで、こうしていたいな、と自分のものさしがあるのと同じで、人には人のものさしがあります。それぞれが押し付けるのではなく、それぞれが尊重することで他人との比較やまわりの評価を気にならなくなります。

どの道に進んだとしても、ある時点を通り越すと「あれ?何で悩んでいたのか?」という時期が必ずやってきます。どんな生き方でも「これでよかった」と納得をして歩める選択をしたいですね。

他人とおなじように、がんばら「ない」
30歳までは苦手なことも含めていろいろなことに挑戦して、仕事の基礎やバランスを培って成長するものです。

だからと言って、他の人が経験してきたことや上司の言うとおりの仕事の仕方をひたすら真似て、心身ともに疲弊することがあります。なぜなら、そこには自分の思いや経験が生かされていないからです。

30歳からは自分の得意なことを理解し、それで勝負する時期なのです。自分の得意な部分や分野を成熟させて、自分路線をつくり、自信をつけ、自分の居場所をつくっていくのです。

仕事から離れたとしても焦ら「ない」
30歳前後はそれぞれの道に違いがあらわれて、新しい道を進む人を見ては焦ることもあります。しかし長い人生ですから、まったく焦る必要はありません。

しばらく休んでも、自分の道は自分のペースで歩けばいいのです。30歳はもちろん、40~60歳でも頭角をあらわすことも、新しいことを始めることもあるのです。

何もしていないようで、生きていればなにかしらは積み重ねているものです。その年齢だからこそ生まれる発想やできる判断、人脈もある。新たに何かを始めた人が「あの人、たしかあれが得意だったよな」と急にスポットライトが当たり、あれよあれよという間にこれまでのやってきたことが花開くこともあります。

20代でつまづき、うまくいかなかったとき、どのように取り組んで前に進んだ経験が、30代以降のステージを作っていくのです。

自分自身を決めつけ「ない」
仕事を始める上で、ないものねだりをせずに、今ある状況を受け入れて最善を尽くし、日々の仕事や生活を築いてみる「覚悟」をするということも大事です。その中で心の成熟や仕事の成長が生み出されるからです。

ただ、その覚悟をもってやるだけやってみて、続けていくうちに「ちがうな」「このままじゃだめだ」と感じたときは、素直にその気持ちをただただ受け入れてください。そして、すぐに行動しなくてもいいです。

そのときの「ちがう」という気持ちは大事に取っておいて、この先チャンスが訪れた時に流れに乗りましょう。一番よくないことは、「私にはこれしかない」と思い込み、しがみつくことで自分の力を制限してしまうことです。

「他にもこんな方法があるのでは?」「私にもできるかも!」と可能性を感じて広げる考えをすると、できることが増えて、また新たな成長ができるのです。

するのではなく、しないことで生まれることもある!
「これをするとうまくいく!」という指南やアドバイスは今まで受けてきたことはあっても、「しない」ことで見えてくる、できることもあるということを紹介してきました。

世間の考えにとらわれず、自分で自分を決めつけずに「世の中にどれほど可能性はあるのだろうか?」「どこまで自分は成長できるのだろう?」とただ興味をもつことから始めてみませんか。

すると、ゆくゆくは「この道を選んだから見えた景色があった」「知り合えた人がいた」と笑顔になっている自分がいるかもしれません。