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「3LDK家賃21万円」東京の子育て世帯、生活費の相場は? リアル調査して分かった実態

東京都内での生活はとても便利ですが、子育てをしながらとなるとさまざまな費用がかかります。もっとも大きな出費である家賃、そして光熱費や食費といった生活費の相場をある程度知っておくと、都内での生活に必要な費用がイメージしやすいですよね。

All About編集部は、実際に東京都内に住む子育て世帯を対象にアンケート調査を実施。結果をまとめた、1カ月の生活費相場について紹介します。
 

エリアによる差が大きい家賃 3LDKで「21万円」も

23区内と区外では1~4万円前後の家賃差が


生活費の中で大きな割合を占める家賃。東京都内の子育て世帯の家賃相場についてまず見ていきましょう。

間取りは1LDK~3LDKとばらつきがあり、
家賃は1LDKで9万円台~13万円台、2LDKで9万円台~10万円台、3LDKで12万円台~21万円台との回答結果が得られました。子ども3人で1LDKに住んでいる世帯からは「今は子どもにお金が掛かり大変な時だけど、今しか掛けられないお金だから仕方ない(世田谷区・40歳・大人2人子ども3人)」という声が。教育費とのバランスを考えている世帯が多いようです。

23区外では、1LDKで「9万2000円(小平市・37歳・大人2人子ども1人)」、2DKで「8万8000円(国分寺市・20歳・大人2人子ども1人)」、3LDKで「12万円(小平市・32歳・大人2人・子ども3人)」と、23区内に比べて安め。間取りによって1~4万円前後の差があることが分かりました。勤務先への通いやすさや子どもの教育環境など、子育て世帯が住むエリアを選ぶにはさまざまな条件を考える必要がありますが、家賃だけで見ると郊外なら支出を抑えやすいですね。

「子ども2人が大学生になったらバイトをして自分たちで稼いでくれるので、お小遣いをあげなくて済むのが楽しみ(板橋区・43歳・大人2人子ども2人)」という声も。子どもが学生のうちはある程度の支出は避けられないという認識は世帯共通のようです。
 

子育て世帯の生活費――食費・水道・光熱費ほか


続いて、家賃以外の支出について項目別に見ていきましょう。

子どもの人数によって金額が変わる食費は、3~6万円の幅、電気代は6000円~3万円、ガス代は0円~2万円、水道代は2500円~2万5000円との回答結果が得られました。電気やガスのプラン選択や冷暖房の方法、お風呂の使い方、部屋の向きによる照明使用時間、洗濯頻度といった諸条件によってかかるコストに違いが出ていると言えるでしょう。

自動車の所有世帯は全体の約3分の1と少なめ。所有世帯では、維持費や駐車場代として1カ月に、「3万円(練馬区・49歳・大人2人子ども2人)」や「4万5000円(小平市・32歳・大人2人子ども3人)」の支出がありました。
その他に子どもの習い事や塾の費用、「高校生の子どもの外食費に月3万円(板橋区・43歳・大人2人子ども2人)」という世帯もあり、子育て期は何かと支出が多いことが分かります。

回答者からは「養育費が大変。卒業してその分が楽になれば(練馬区・59歳・大人2人子ども2人)」「将来の生活は成るべく何もかも負担が掛からないような素晴らしい生活をと思っていますが中々現実はそうもいかないかな(練馬区・49歳・大人2人子ども2人)」などの声がありました。一方で「節約しながらもたまの贅沢ができているので満足です(小平市・37歳・大人2人子ども1人)」という意見もあり、最近の物価高の影響を感じつつも皆さん比較的堅実にやりくりしようと努力している印象を受けます。


東京都内は家賃が他の都市よりも高くなりやすい傾向にありますが、交通網が発達していることもあり、自動車を所有しないことが支出を抑えるポイントの1つになっているようです。

いろいろな支出が積み重なる子育て期ではありますが、お金をかけたいところと支出を抑えたいところのバランスを取れば東京都内での生活も夢ではありません。郊外に住む、通信費を安いプランに変えるといった工夫で数万円生活費を減らすこともできますから、家族で協力し合いながらライフスタイルに合った家計管理をしていきたいですね。