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外食業界の「シェアリングサービス」売上拡大・新規客獲得に役立つ

シェアハウスやシェアオフィス、カーシェア、ライドシェア、など、モノを持つ時代から、モノを共有する時代へと世界的に「シェアリング」の概念が拡大しています。

シェアリングエコノミーとは、モノや空間、スキル、時間など目に見えないものも含めたさまざまな資産の共有を仲介するサービスです。

飲食店におけるシェアリングエコノミー

実店舗ありきだった飲食業界において、シェアリングエコノミーはあまり普及していないように思われるかもしれないが、アメリカで話題のゴーストレストランなど、様々なサービスが誕生しています。代表的なサービスとして、以下の3つが挙げられます。

■フードロスの削減にも貢献する「モノシェア」

飲食業界の課題となっているフードロスの削減にも、シェアリングサービスは大いに役立っています。代表的なサービスとしては、店舗で消費しきれそうにない食材を、ユーザーに対して販売する「TABETE(タベテ)」や、余剰食品のある店舗を探してお得に料理を注文することができる「Reduce GO(リデュースゴー)」などが挙げられ、自店舗のフードロスを減らすだけでなく、Webやアプリを介しての新規顧客獲得にも役立てられています。

最近の注目株が、社食シェアリングサービスを行う「green(グリーン)」。企業がgreenのサービスを導入することで、近隣の加盟飲食店を「社食」として利用することができるシステムで、企業の福利厚生の一環としても役立っています。

■アイドルタイムなどを利用した「空間シェア」

「空間シェア」の代表的なサービスともいえる「Spacee(スペイシー)」は、店を閉めている時間やアイドルタイムなどに店舗のスペースを貸し出し、空間の有効活用をするサービス 。

店舗をパーティー会場やレンタルスペースとして登録することで、アプリなどを通じて利用したいユーザーとマッチングができ、営業時間外にも空間が活用可能です。

■自店舗で出来ないことをカバーする「スキルシェア」

人材やスキル、時間などをシェアするサービスとして代表的なのが、登録している配達員が、自転車を運転するスキルと個人の時間をシェアし、料理の配達を代行する「デリバリー代行サービス(シェアリングデリバリー)」 。

代表的なサービスが、「Uber Eats(ウーバーイーツ)」。世界500以上の都市でサービスが提供され、日本では東京・大阪・名古屋など大都市圏を中心にサービスを展開しています。

シェアリングサービスの最大のメリットは、コストが安く抑えられる点。 家賃や、人件費などを削減でき、難しいとされる固定費のコストダウンも図れます。

飲食業界におけるシェアリングエコノミーは、場所や料理、アイデア、人手といった資産が 関わり合う形で進化し、 これからますます発展していくビジネスモデルです。

うまく取り入れれば、店舗の発展につながることでしょう。