韓国人を採用することのメリット・デメリット 仕事観や採用手法

外国人就業者の受け入れに6割以上が賛成 様々なメリットも
外国人就業者の受け入れに6割以上が賛成 様々なメリットも

国同士では何かと衝突が多いものの、民間レベルでは積極的な交流を見せる韓国。日本には多くの韓国人が住んでおり、韓国人労働者も年々増えています。
若手人材の確保が命題である日本企業の人事部門にとって、韓国人の採用も人材獲得の有力な手段の一つです。 韓国人労働者を採用するにあたり、企業側は韓国人のどのようなことを知っておくべきか、そして、採用するメリットやデメリットはあるのか …

日本で働く韓国人

厚生労働省が発表した、平成29年10月末時点での外国人雇用状況によると、日本での韓国人労働者の数はおよそ5万6000人で、前年に比べて10%以上伸びており、この傾向は続いています。その理由は韓国の深刻な雇用問題にあります。若者の働き口が韓国になく、20代までの若者を対象にした青年失業率は10%の大台を超えており、高学歴でありながら仕事に就けない若者ばかりです。その活路を日本に求め、韓国の政府も後押しをします。

現政権の経済界や若者を無視した政策では、 青年失業率の改善につながる材料に乏しく、今後も日本に働き口を求めるケースは増えそうです。裏を返せば、韓国の優秀な才能を持つ人たちが日本にやってくるようになり、高度人材として働いてもらえます。日本の企業側にとっては大きなチャンスであり、この状況を利用しない手はありません。

韓国人を採用する上で知っておくべきコト

韓国は日本よりも学歴主義の傾向が強く、受験に人生がかかっています。学校の授業も受験が優先、プライベートも何も関係なく、日々勉強。それが韓国人ですが、計画を立てて最後まであきらめない姿勢につながっています。無計画ですぐにあきらめるような人は受験で勝てません。優秀な大学を出た人ほど、マジメに、立てた計画を遂行し、粘り強く行動できるといえます。

自分の意見をはっきりと伝えるのも特徴で、自己主張は激しく、時に衝突することも。素直な人が多く、喜怒哀楽がはっきりした人が目立ちます。何を考えているか分からないということが少ないので、指導は比較的しやすいです。

韓国語は日本語と文法が同じで、新たに日本語を学ぶ際には比較的習得しやすく、言葉の壁は中国人やベトナム人などのそれと比べれば低いでしょう。

韓国人材を採用するメリット

韓国人を採用することで企業側にどんなメリットがあるのか

若い働き手を確保できる

韓国国内の大学生の就職率は50~60%ですが、軍隊やアルバイト就労を除いた正社員就職のみでは20%前後で若者は就職難に陥っています。韓国に働き口が全く無いという訳ではありませんが、優秀な学生は大企業への就職を望んでいて、中小企業には面接を受けに行くこともあまりありません。

韓国の中小企業は低賃金・重労働のところが多く、生活もままならず結婚相手も見つからないということで極端に人気が低いからです。

そのため、韓国国内で就職が決まらない学生は、国外の企業への就職も視野に入れています。そんな韓国人学生と少子化で若い働き手が足りない日本企業とは双方のメリットが合致しており、日本は韓国の就職難に苦しむ若者の受け入れ先にもなっています。

高いレベルの日本語を理解

在留資格として新設された「特定技能」の条件の1つである日本語能力。この日本語能力を測るための試験が日本語能力試験です。2017年度第1階の試験では、5段階あるレベルにおいて最も上のN1を、韓国で受けた人の数は1万人でした。中国は約4万人で3倍以上の差がありますが、人口差20倍以上を考えると、高いレベルの日本語を理解する韓国人の多さが分かります。

韓国語と日本語は文法が同じなどで、習得しやすい面もありますが、韓国の高校で第二外国語を指定する際、日本語を選ぶ学生が多いと云う事情もあります。日本語を理解する韓国人が多く、言葉の壁が低いのも日本の企業側からすればプラスです。

マルチリンガルの人材が多い

韓国は就職難のため、親世代は子どもを良い企業に入社させるために非常に教育に力を入れています。
中でも語学力の高い若者が多く、英語・韓国語とさらにもう一言語以上話せるマルチリンガルの人材が多いです。英・韓・日の3ヶ国語を話せる韓国人なら、社内外ともにコミュニケーションをスムーズにとれるため、グローバル化に最適な人材と言えるでしょう。
国際的な人材を確保したい企業の人事部門は、韓国人の採用を検討してみましょう。

日本の企業文化への理解度が高い

日本と韓国の企業文化では、年上を敬うという姿勢は日本も韓国も共通です。日本の場合、肩書きが優先されるため、そこが韓国と違う点ですが、韓国人は日本の企業文化を理解し、年功序列のやり方を受け入れようとします。完全な実力主義の会社は別ですが、日本本来の企業文化である年功序列型の会社であれば、それを受け止めて働いてくれます。

中国人などはそのあたりの理解度が高いとは言い切れず、欧米各国から見れば日本の働き方は様々な面でおかしいと感じることもあるでしょう。

パルリパルリ文化

韓国人には、「パルリパルリ(早く早く)」となんでもスピーディーに行動する文化・国民性があります。とにかくせっかちでスピード重視で、結論から話さないとイライラされるなど、江戸っ子ばりの気の短さを彷彿とさせます。
だからこそ、様々な文化への対応が素早く、常に先手を打とうとする姿勢が垣間見えます。慎重に物事を見る前に行動を起こす、それが韓国におけるパルリパルリ文化です。

変化することに強く、早く行動することを良しとする文化であるため、物事が変化するスピードが加速度的に上がっている現代では大変ビジネスに役立ちます。変化の激しい業界では、物事を先取りする韓国人を採用することが企業にとってメリットとなります。

韓国人材を採用するデメリット

韓国人を採用するメリットがある分デメリットもあります。

韓国人の気質が招くトラブル

良くも悪くも素直で、感情を全面に出し、負けず嫌い。それが韓国人の気質です。
血の気が多いことでトラブルになることも見られます。主張が強く、正義感があるので、噛みつく時はどんな相手にも噛みつきます。日本の企業だと、あまり角が立つことをすれば疎まれるだけですが、韓国人は気にしません。そのあたりの対策を立てないと、従業員同士のトラブルに発展する可能性も出てくることでしょう。

日本人は和を乱されることを嫌い、たとえそれが自分の労働環境を改善する素晴らしい提案でも、和を乱されることを問題視する傾向があります。でも韓国人にはそのあたりの感覚が分かりません。雨降って地固まると云うように、後になってそれがいい効果をもたらすことも考えられますが、起こりやすいトラブルとして覚えておきましょう。

韓国と日本の文化の違い

最近は若手中心の日本の企業文化も変化していますが、韓国は親を大事にし、日本は仕事を大事にします。そのため、親が危篤状態という場合、韓国であればどんな状況でも駆けつけますが、日本はそれよりも仕事に励む方が美徳とされます。

親の死に目に会えないことは韓国人からすれば一生の不覚、消えることのない後悔につながります。これを韓国人に押し付けた場合、猛烈な反発や極度のモチベーション低下につながるため、どれだけ繁忙期であっても送り出すことを覚悟しなければいけません。

ただこの部分に関して云えば、日本企業も見習うことであって、同じように変わっていかなければいけないのかもしれません。

あとは徴兵制の定期訓練の扱いです。韓国では毎年2泊3日の訓練がある場合、会社を普通に休みます。国防に関することなので、それをやめさせる権限はありません。日本では休暇を使って予備自衛官が訓練に参加するケースがありますが、韓国では休暇扱いにならないとか。義務であることが大きいようですが、どう取り扱うかも決めておくべきでしょう。

韓国人が仕事を選ぶ時に大切にしているコト

韓国人が仕事を選ぶときに重視するポイントがあります。

東京や大阪に拠点を置く大企業

韓国の優秀な学生は、国外での就職先には有名な大企業を好みます。
先にご説明した通り、韓国の若者は中小企業への就職を嫌って国外に出るので、収入の良さと会社の規模はまず重視するポイントです。また、韓国には「見栄」の文化があり、聞こえが良いこと、人に誇れることを重視する傾向があります。世界的に名前を知られている東京・大阪などの大都市にある大企業なら、結婚相手探しにも不自由せず、キャリアアップのための転職にも有利と考える方も多そうです。
そのため、東京や大阪に拠点がある大企業の求人に優先的に応募する韓国人が多い傾向にあります。

将来性のある業界

新しいものが好きで先見性がある韓国人は、業界の将来性を重視して仕事を選びます。そのため、今後も発展し続けていくであろうIT業界や、東京オリンピックに向けて盛り上がっていく広告業界、建築業界などを就職・転職先として志望する韓国人が多いです。
人事が韓国人を面接するときは、自社の今後の事業計画や発展の見通しについて説明できるようにしておくといいでしょう。

韓国人材について

韓国人材は愛国心が強い方が多く、歴史や国際情勢についても日本とは関係性がとても深い国です。また、日本国内にも韓国や韓国人に対して特別な感情を持っている人がいるのも事実。しかしながら採用企業の方はそういったことを過度に気にする必要はありません。文化背景が非常に親しい国なので一つのチームの仲間として受入れることができれば、非常に相性のよい、チームや組織にとって大きく貢献してくれる強力な人材となる可能性を大きく秘めています。

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