宿泊業での特定技能ベトナム人材の受け入れ

特定技能で候補となる人材とは

留学生、元留学生(母国へ帰国済

日本語学校2年間修了、専門学校卒業生となります。稀に日本語の会話や読み書きが流暢にできる人もいますが、ほとんどの場合アルバイトをしていた時間が多く、簡単な日本語は流暢にできるように見えますが、ビジネスレベルの日本語を使える人は少ないです。

海外の大学の日本語学科卒業生

3~4年間みっちり日本語を学んでいますので、基礎は十分以上にできていますし、翻訳などもできる場合があります。ただし、日本人とほとんど会話したことがないため、面接時や入国直後などは会話がほとんどできません。基礎ができているため1年くらいで流暢になる場合もありますが、個人差はあります。

※技能実習や特定技能はあくまで「実習」や「単純労働」のための制度ですので、最初から日本語が本当に堪能な人材は別の在留資格で高度な仕事に就くため、ほぼ採用できません。

特定技能「宿泊業」での仕事範囲

宿泊業の分野別運用方針によりますと、「フロント,企画・広報,接客及びレストランサービス等。当該業務に従事する日本人が通常従事することとなる関連業務(例:館内販売,館内備品の点検・交換等)に付随的に従事することは差し支えない。」と書いてあります。

要するに日本人のフロント担当、レストラン担当、事務所スタッフがやっている業務の範囲内なら良いと受け取れます。清掃や皿洗いなどの単純業務は、小さな旅館などでフロント担当が清掃もやっている場合なら良いでしょうが、そうではない場合はできないと考えられます。

「掃除、ベッドメイキングや皿洗いを外国人にやって欲しい」というニーズはよく聞きますが、特定技能では掃除に専従させることができません。

お給料は?

日本人と同等とのことですが、地方のホテルなどでは「日本人も15万円程度なので15万円…」「パートが最低賃金なので最低賃金で…」と思われるかもしれませんが、最低賃金や15万円では日本語検定4級と技能試験のハードルを越えた外国人を採用することができません。最低でも18万円なければ応募してくる外国人はいないでしょう。

出稼ぎ目的なら建設の25万円など、他の業種で給料の良い仕事を3~5年がんばるでしょうし、「日本語や日本の文化を学びたい」と向上心のある人材も、東京や大阪などの飲食業へ流れることが予想されます。

家から通勤圏内で仕事に通わざるを得ない日本人とは違い、外国人はどこにでも行けます。特に超売り手市場の特定技能では、選択の自由は外国人材の方が持っているため、低い給料では選ばれません。

外食業など他業種との競争で宿泊業がどれだけ魅力があるのかなど、ホテルや旅館側が人材を選べるような環境になるには様々な課題があります。

採用できるタイミングは?

「技能実習」の場合は、ハードルが面接だけですので、「〇月入国で〇人」というような感じで監理団体を通して送り出し機関に依頼すれば、その通りに募集し、面接し、教育し、入国となる場合がほとんどです。そのため、採用計画が立てられます。

「特定技能」は試験が拡大されてもどれだけ増えるかはわからないため、求人サイトに掲載していてもほとんど応募してくる人はいないでしょう。人材紹介会社を通しても人材紹介会社すら試験の合格者とのつながりがほとんどありません。求人サイトを通しても人材紹介会社を通しても、タイミングと条件が合ったときに1人ずつの紹介となり、その1人もいろいろなところに面接に行って最も条件の良いところを選ぶはずですので、いつ、何人入社するのかは計画を作ることができません。

新たな外国人材の受入れ及び共生社会実現に向けた取組
出入国在留管理庁 Immigration Services Agency of Japan

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