帝国ホテルは2019年10月9日付けのニュースリリースで、京都市東山区にある国の登録有形文化財「弥栄(やさか)会館」を改修しホテルにするため、同会館の所有者と協議を始めることで合意したと発表しました。実現すれば東京、上高地、大阪に次ぐ4店目の帝国ホテルとなります。訪日富裕層をターゲットとする最高級ホテルにする方針との事 。
「弥栄会館」は洋式ながら銅板瓦屋根など和風の意匠を取り入れた建築物で地上5階建て。1936年に完成した築80年を超える国の登録有形文化財に指定されています。周辺は寺社仏閣やお茶屋が集まり、観光客でにぎわう祇園の花見小路通沿いです。ホテルの客室数は100室未満で74室を擁する上高地帝国ホテル(長野県)と同規模を想定。宿泊代は既存の帝国ホテルより高くし、1室1泊10万円台の市内の外資高級ホテルを見すえた五つ星級のグレードにする計画。
弥栄会館を所有するのは、芸舞妓の教育機関を運営する「八坂女紅場(にょこうば)学園」。改修費は帝国側が負担し、賃借して運営。投資額は100億円を超える見通しとの事。
世界観光都市ランキングで京都は8年連続でトップ10入りしており、富裕層向けホテルの需要が高まっておりラグジュアリーホテルの出店が続いている。