米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループが不動産会社ユニゾホールディングスに対して実施しているTOB(株式公開買い付け)期間を延長することが2日、分かった。これまで 10日7日 までとしていた買い付け期間を17日までにする。期間延長は2回目になる。 関東財務局に提出された届出で明らかに。
ユニゾは9月27日、フォートレスによるTOBへの賛同意見を撤回し「留保」に変更した。TOBの届け出書の内容の一部を訂正する必要があり、法令に基づいてTOB期間を延長する。
ユニゾ側は、フォートレスがユニゾを実質的に解体することを視野に入れることを否定しなかったため賛同意見を撤回したと主張する。フォートレスは2日の訂正届け出書で、ユニゾ側の主張に「事実が適切に開示されていない」と反論。
ユニゾを巡っては7月、エイチ・アイ・エス(HIS)が1株3100円で敵対的TOBをしかけた。ユニゾはより好条件の他の買収者を選定。1株4000円の買収価格を示したフォートレスの提案に賛同し、フォートレスは8月19日に対抗TOBを開始した。HISのTOBは応募ゼロで不成立に終わっている。