日本政府観光局(JNTO)によると、2020年4月の日本人出国者数(推計値)は、前年の166万6546人から大幅に減少し、前年比99.8%減の3900人となった。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大で、日本政府が海外渡航制限や渡航の見直しを促す対象国を拡大。3月下旬には、全世界に海外危険情報での「レベル2(不要不急の渡航をやめてください)」を発出し、3月末には、渡航中止勧告である感染症情報「レベル3」の対象を73か国地域に拡大した。
国内でも4月8日には7都府県に対する緊急事態宣言を発効。4月16日には対象を全国に拡大し、不要不急の外出自粛ムードが一気に高まった。4月下旬からのゴールデンウィークに向けても、「#ステイホーム」「#うちで過ごそう」との呼びかけが当然という風潮に。
日本発の国際航空の便数も前年比で大きく減少。国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)から出発する国際線実績合計が、便数で前年比87.6%減の2665便、提供座席数で87.9%減の59万6511席に落ち込んだ。